ライ麦畑でつかまえて

大学のときに野崎孝さんの翻訳で読み、最近、村上春樹さんの翻訳で再読しました。

主人公に必要以上に共感し、それゆえに反発してしまうような感覚はなく、もう少し冷静な目で楽しめたように感じます。

山下敦史さんが「名作のツボ」というエッセイで下記のように評していました。


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もし、この本を読んで10代の頃読みたかったと思ったなら、それはやっぱり今読むべくして読んだんだと思う。
読めばよかった自分がまだ頭のどこかにいるってわかったんだから。

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僕は、この作品を「10代の頃読みたかった」とは全然思わないのですが、山下さんの見方はとても好きです。


今まさに「10代の頃」にいる12歳世代の人たちが、「大人になってもう一度読みたい」と思える本に出逢えることを祈ってます。