ブックオフに行く前に

藤子不二雄A先生、西原理恵子先生


みなさんはブックオフで本を買ってますか?



限られたお小遣いの中、本を買ってくれているので、少しでも安く買いたい、という気持ちはよーく分かります。
かくいう僕も、たまにブックオフで「一冊100円」なんて本を買ったりすることがあります。


ただ、これだけは決めています。


好きな作家さんの本や、すごく読みたいと思っている本は、絶対にブックオフで買わない。

理由は単純です。ブックオフで払ったお金は一円も作家さんや出版社などに回りません。
お金を払うというのは、感謝をかたちに変えたことです。
本を読む間、そして読み終えた後、こんなにもすばらしい時間をくれた人たちに、一切感謝のしるしを渡さない、こんなおかしいことがあるはずはありません。


みなさんのお小遣いが限られている中で、本を買おうと思ってくれること自体がとてもうれしいので、すべて、とはいいません。

でも、せめて自分がすごく好きな作家さんや漫画や本は、新刊書店で買うようにしてみてください。
それは、出版社として儲けたいから言うのではありません。


あなたのためになるからです。
自分に喜びや楽しみ、感動を与えてくれた人に、ほんの僅かな額であれ、きちっとお礼をする。そういう意識を持ってるか否か、そして、持とうとするか否かは、長い目で見ると、すごく大きな差になってきます。
書くものにも、友達関係にも、関わってきます。


今度ブックオフに行く前には、ちょっと考えてみてください。
「こんなわくわくする気持ちをくれる漫画家さん、作家さんに、少しもお礼をしなくていいのかな?」


どうしてもお小遣いが足りなくて、ブックオフで買うことにしたとしても、そう考えたことは、必ず大きなものをあなたにもたらしてくれますよ。